先に読み終わった『母性』(これも別のベクトルに本当にすごい作品です!!)の記事も
書いていないのですが、今日は先にこちらの『サファイア』の記事を書きたいと思います。
これは読み始めのツイートなんですけど、このときはまさか私の中でこんなにすごい作品になるとは
思ってもいなかったな~~~!
次はこれを読みます✨
実はまとめて買ったときにこれだけ買えてなくて、出版順に読んでたけど順番が前後してしまいました。本当は、『境遇』と『しらゆき姫殺人事件』の間の作品です pic.twitter.com/lzVdwqy6Iz
— けだまぼろぼろ (@kdmboroboro) November 24, 2020
ネタバレなしの紹介
『サファイア』は、タイトルに宝石の名前が付いた7個のお話が入っている本です。
私の簡単な感想は、
・最初の方 → ボッコちゃん(ショートショート)みたい!
・中盤 → 湊さんの重たい方の話の雰囲気…寝るときに思い出してズーンとなる
・終盤 → 好き!!!(大号泣)
という感じでした。
途中からずっと湊さんの作品は出版順に読んでいるのですが、
実はサファイアだけは最初にまとめ買いしたときに品切れで買えていなかった本だったのです。
なのでその後に出版された作品2つをもう読んでしまっていたのですが、
正しい順番はこうなっているようです。
『境遇』→『サファイア』→『白ゆき姫殺人事件』→『母性』
(サファイア以外は私の感想ツイートのリンクになっています)
そして私の中の分類では、
『境遇』と『白ゆき姫殺人事件』=やりたい放題な作品
(巻末に小説とは思えない付録部分が付いている。とくに『しらゆき姫殺人事件』がヤバイです!!笑)
『境遇』と『母性』=励ましの気持ちが込められた作品
なんですけど、『サファイア』(特に終盤)はその両方が混ざって、
さらにはこれまでの作品を振り返るような作品だと思いました。
一種の節目のような、今まで湊さんの作品をどれかひとつでも読んで「好きだなあ」と思った方は、
この『サファイア』は必読です!!とおすすめしたいくらいの本です。
まだひとつも湊さんの作品を読んだことがない方は、
デビュー作の『告白』から読むのも手ですし、
ここに名前が挙がっている中だと私的には『白ゆき姫殺人事件』がおすすめです。
それから以前記事にもした『Nのために』もおすすめです。
そして『サファイア』を読みたいと思ったら………
微ネタバレを書くのでモーメントのツイートを挟みます。
(ネタバレを一切知りたくなかったらここで記事を閉じて本屋さんに走ってみてください…!!)
— けだまぼろぼろ (@kdmboroboro) August 22, 2020
— けだまぼろぼろ (@kdmboroboro) August 22, 2020
微ネタバレ注意
『サファイア』を読みたいと思ったら、まず『告白』を読むか
湊さんのウィキペディアを読んでから読むのをおすすめします…!
あと湊さんが「何の女王」と呼ばれているか……確認してから読んでみてください。
それを知っていると最後がすごく楽しくなる作品だと思います。
ぜひ他の人の感想を読む前に全部読み切ってみてください…!!
…と言いつつ恐縮なのですが、私の感想を爆発させたいので以下にネタバレありの感想を書きます。
読んでも大丈夫な方だけ見てください。
以下、商品のリンクの下からネタバレありの文章が始まります。
(アマゾンリンク)
それではネタバレありの感想です。
ネタバレ注意!!!
湊さん、惚れました!!!
まずはじめの「真珠」「ルビー」「ダイヤモンド」が私の中で『ボッコちゃん』系のお話でした。
短くて、ちょっと怖くて…悲しくて……
続く「猫目石」「ムーンストーン」。
ムーンストーンは明るくもあるけれど同時に『Nのために』を思い出すようなお話。
猫目石はこの中で私的に一番怖いお話。
そして「サファイア」、「ガーネット」!!!
ネタバレですが、ここまでずっと1話完結だったからサファイアもあれで終わりだと思ったんです。
これまた悲しいお話だったなあ……って。
なのに!!!
この2つだけ連続というところにまずやられたなと思いました。
他の作品でも感じる湊さんのいたずらっ子っぽい面が出ている気がします。
それでここからが本題ですけど………
ガーネットの冒頭が!!!!!
そしてそれに続く「三日に一度は検索している。」!!!!笑笑笑
しかも「三分以上留まることはないのだから」のコンボ…!!!!
ここであまり騒ぎすぎると、『Nのために』の成瀬くんの
「小説の主人公を作者と完全に同一視するような読み方ほど、くだらない解釈の仕方はない。」
のセリフを突きつけられそうだけど、続く「ただ、西崎の部分もある。」を信じてしまいたいです。
なので私は湊さんのことをこの部分を読んだことで
「強ぇ…かっけぇ……(あとおもしろい人!!笑)」っていう
さらなる尊敬の眼差しで見るようになりました。
そして常に心の中に湊さんを住まわすことで、
これから色んなストレスにも耐えることができそうだって思います。笑
そういう意味でも本当に、この作品を読めてよかったし、湊さんのファンになってよかったです…!!
最後にもうちょっとネタバレすると、冒頭のコメント、本当に「ありそう~~~笑笑笑」って思いました。笑
おまえ誰だよ[ 泣き笑いの絵文字 ]っていうものすごい上から目線とか決めつけとか、
そんなん知らねえよ~[ 泣き笑いの絵文字 ]っていう自分語りとか、本当に本当にありそうでおもしろすぎでした!!!
そしてさっきも書いたけど、そこからのコンボ!!!笑
『サファイア』のあとに『白ゆき姫殺人事件』が出版されたみたいで、
たぶん近い時期に書いていたと思うんですけど、
このころの湊さんは一皮むけた感がすごいですよね!私の中では「やりたい放題」です!笑
小説でこんなにすごいことをする人を初めて見ました!!
いやでも、真面目に考えると本当は笑っていられないくらい大変な思いをたくさんされたと思うんですよ。
でもそれを物語に昇華させるという………もしかしたら私が大好きだった『Nのために』の西崎さん!??
って思ってしまったくらいです。
湊さんは本当にすごい方だ…!
私もなんだか、「強く生きよう!!!」って思えました。
あと最近読んでいる作品には多い、優しい終わり方も好きです。
実はこの感想の記事を書き終わるまでは新しい作品を読み始めないようにしようと思って
サファイアとガーネットを繰り返し読んでいるんですけど、結末を知っているのに毎回毎回泣いてしまいます。
本当に好き………大好きだーーーー!!!!!
以上、私も書かせてもらった「おまえ誰だよ」っていうネタバレありの感想でした。
すみません。笑
おわり。